アマゾン「心療内科の本ランキング」2週連続 第2位 発売より 6ヶ月間常に上位ランキングをいただております。この商品は送料無料でおとどけいたしますこちらの商品はメール便でお届けしますので、配達日時の指定はできません。代引きでのお支払を選択された場合は、送料:全国一律540円+代引き手数料324円=計864円が別途必要です。本の第1章の中見せ続・失感情症の時代を生きる 心療内科産業医が語る 職場ストレス解体術―明日から幸せになるための処方箋―第1回食事で治すうつ病 ―心を支配する脳内アミンー 現在日本で、ストレスを感じている割合は6割以上います。一生涯でうつ病に罹る人の割合は約15%と言われています。男性は10人に1人、女性は5人に1人と女性の方がうつ病になり易いと言われます。また自殺者も1998年から3万人を超え、減る傾向がありません。日本では自殺者はアメリカの2倍、イギリスの3倍で、うつ病患者そのものも300万にいると思われます。これらの現象に対して約1万人の精神科医や心療内科医が対応しています。精神性疾患はまだ他にも沢山あるので、とても専門の医師が足りているとは言えません。こうなってくるとうつ病も早期予防、もしくは医者任せではなく自分で治すという構えも必要です。その方法について少し語りたいと思います。 筋肉を動かすエネルギー源や物質は、糖やビタミン類ですが、脳の活動にはさらに脳内アミンというものが必要です。このタンパク質の最終分解産物アミンは脳の様々な機能に大変重要な役割を持っています。たとえばセロトニンは快感や幸福感を、ドパーミンは活力や高揚感を、ノルアドレナリンは緊張、興奮の働きを脳内で発揮しています。取り分けセロトニンの働きは重要で、これが脳内で不足するとうつ病になってしまいます。片頭痛もセロトニンの不足と大いに関係があります。このように心と言っても脳内アミンの状況に大いに左右されているのです。 しかしながら逆に、脳内アミンを調整することが出来れば自分の心を調整する事も可能と言うことです。実際最近の抗うつ剤SSRIはこのセロトニン神経のセロトニン活性を高めてうつ病を治す薬です。脳内アミンはほとんど糖から作ることができますが、この精神をコントロールする3つのアミンは、食べ物からしかとることができません。それだけに食事が精神に及ぼす影響は強いといえます。すでに若者(最近では大人もよくキレるが)のキレる脳はセロトニン不足が原因しているといわれています。セロトニンはトリプトファンから作られます。トリプトファンはバナナ、牛乳、納豆、蜂蜜などに多く含まれています。またバナナなどには睡眠ホルモンといわれているメラトニンが含まれているので、イライラもしくは憂うつで眠れない人はバナナヨーグルトなどがお勧めです。また糖尿がなければホットミルクに蜂蜜などを少し入れて飲むと、幸福な気分で眠りやすくなるでしょう。ドパーミンは活力、元気の元ですがこれはチロシンというアミンより作られます。チロシンは竹の子に大変多く含まれています。竹の子を湯がいた時に、周囲に白いものがついているがそれがチロシンの結晶です。ドパーミン神経もうつ病にも間接的に関係している重要な神経です。また竹の子の取れる地方は認知症が少ないとも言われており、脳神経には大変重要なのが分かります。このように精神の重要な機能を司るアミンが自分で作れず、自然の食べ物から摂取しなければならないということは、現代文明が自然から遊離し、うつ病患者が増加しているのではないかということを暗示しています。うつ病は生活習慣病でもあり、食事は大切であります。もう一つ言えることはセロトニン神経は高齢になっても増殖できるということです。普通脳神経細胞の数は子供のころで増加が止まり、20歳を過ぎれば毎日10万個ずつ消失しています。ところがハッピー神経のセロトニン神経は本人の心掛けでいつでも増殖OKなのです。顔にいくら化粧をしても、時の流れと運命には逆らえずシミとシワが増えてきます。努力はさほど報われません。しかしこの幸福神経のセロトニン神経をいつも活性化させていれば、幸福感はずっと失われないということです。幸福になるのは運命ではなく努力ということです。それは不幸な出来事に遭遇しなくなるということではなく、食べ物や生活態度を通して、自分で幸福になれる心身の状況を作っておくということです。うつはアミンで治せというのがまず第一番目の処方箋となります。それでは次回「失恋した女性はなぜ旅に出るのか」というテーマでまた別の方法を述べることにします。 目次第1章 食事で治すうつ病 ―心を支配する脳内アミンー第2章 失恋した女性は何故旅に出るのか―リズミカルな運動がうつ病を予防するー第3章 メンタルヘルスと偏見 ―人を裁くものが己を裁くー第4章 自動思考を停止せよ ―うつから脱出のための心の処方箋―第5章 自己改造のためのテクニック ―気づきと繰りかえしが心の病を治すー第6章 森田の心 ―あるがままの心・苦悩からの解放―第7章 バランス思考のすすめ ―陰極まりて、陽に転じる逆説的思考法―第8章 日本人は何故自殺するのか ―誰もが一度は経験する死のアンラッキー4(フォー)―第9章 企業のメンタルヘルスという名のラビリンス(迷路) ―トップダウンとボトムアップー第10章 古典的うつ病とディスチミア ―新型うつ病の時代―第11章 傾聴とは ―聞き上手は話し上手に通じるー第12章 大不況を生き抜くための精神療法 ―内観療法・世界が注目の日本の精神療法―第13章 リワーク(職場復帰)その1 ―職務復帰はうつ病の最終治療―第14章 リワークその2 ―ESはCSに通じているー第15章 リワークその3 ―社格崩壊時代の到来―第16章 社格崩壊時代の到来(特別編) ―株式会社・人体論―第17章 人生脚本 ―人は自らが作ったシナリオで生きるー第18章 対人ストレスと心理ゲーム ―こじれる人間関係の解消法―第19章 自律訓練療法マニュアルその1 ―自分で出来る心療内科の治療法―第20章 自律訓練療法マニュアルその2 ―魔法のキーワード(自分で作る呪文)―第21章 東洋医学とメンタルヘルス ―心の病は身体から・糖尿病でうつになるー第22章 サラリーマン危険な処世術7ヶ条 ―浮き袋のない魚ホッケ柱(ばしら)に学ぶ仕事人哲学―第23章 タイプA性格と職場活性度 ―中道のすすめ・人は何故両手を合わせ祈るのかー第24章(最終回)失感情症の時代を生きる ―止観のすすめーおわりに読者の方からいただいた感想です この本の内容は、タイトルに「心療内科産業医が語る」とあるように、もともと企業が従業員のメンタルヘルス対策のために社内報などに掲載して読んでもらうために書かれた物なので、単なる知識の提供ではなく、読む事によってストレスによる病気の予防、回復に役立つように書かれています。 また、165頁の長さでさらに24章に分かれ、専門知識が無くても理解出来るように、イラストを交えた易しい文章で書かれているので、忙しくて読書にあまり時間をとれない方でも読みやすいと思います。 しかし、その内容は現代ストレス社会とそれを原因とする病気の現状、自分で出来る治療法、食事法、東洋医学、職場復帰のあり方、ストレス社会を生き抜くための心、企業、社会のあり方、サラリーマン処世術…等々、と大変充実した物となっています。また、悩みを訴えている人にどう接するかという事も書かれており、私は医薬品販売の仕事に従事しており、お客様から健康の悩みをお聞きする事も多いので、大変参考になりました。 とにかく、年間の自殺者が3万人を超えている状態がもう10年以上も続いている社会、それによく対応出来ていない医療を何とかしたい、また、その中で苦しんでいる人達に何とか元気になってもらいたいという著者の思いが随所に感じられ、読んでいて元気付けられる事も少なくありませんでした。 これだけの内容でこの価格は非常にお買い得だと思います。 ストレスで悩む全ての方、企業の経営者、管理職の方にも是非読んで頂きたいと思います。知人に薦められて読みました。このジャンルの本の中では読み易かったと思います。 現場で働いているお医者さんだからでしょうか、目の前で患者として相対しているような感じを受けました。項目別の内容も、ほどよい長さでまとめてあってわかりやすかったです。友人にも薦めてみたいと思います。私は最近ストレスが溜まりがちで、疲れているにもかかわらずなかなか寝付けないことがあるのですが、「自分は大丈夫、自分は何の問題も無い、心療内科は自分とは関係無い」と思い込みをしていました。 そんな時にこの本に出会いました。この本を読み自分を見直すことが出来、これからの自分にとっても非常に助けになる内容でした。この本はどのような読み手でも必ず人生の参考書になると思います。 私は31歳の会社員(営業)ですが、企業の管理職の方、毎日の家事に追われる主婦の方、さまざまな状況の人にとってこの本は感じ方、捕らえ方が変わると思います。 何度も読み返したい本でした。この手の本を初めて読みましたが、絵があったり文字が大きかったりと読みやすかったです。何より内容が分かりやすく、難しい用語が少ないのが意外でした。また、現代社会のしくみや問題点などについても、身近な視点から書かれているので、他業種の人でも参考になる一冊です。